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ザ・タウン

今回紹介する映画は、2010年制作、ベン・アフレック主演・監督の「ザ・タウン」です。

ベン・アフレックにとって2007年に制作された「ゴーン・ベイビー・ゴーン」以来二作目となる主演・監督作品であり、彼が映画監督として本格的に評価されるきっかけにもなった作品。

「ザ・タウン」では銀行強盗を題材にしていますが、同じ銀行強盗の物語であるマイケル・マン監督作品「ヒート」から影響を受けているのではないか、と指摘されています。

ベン・アフレック演じる主人公の立ち居地や、激しい銃撃戦などは「ヒート」との共通点も多いので、一度観ておくとより楽しめるのではないでしょうか。

この「ザ・タウン」の魅力は彼が育った街であるボストンを題材に、アフレックが幼い頃から見てきた強盗団などを描ききっている点です。

また、ほぼ全員がアイルランド訛りの英語を話しているのが特徴的で、このアイルランド訛りの英語というのは、アメリカ人でも聞き取るのが難しいほどで、ほぼ別の言語のように聞こえてしまうのです。

作家チャック・ホーガンの小説「強盗こそ、われらが宿命」を原作にしつつ、彼が感じてきたボストンという街の空気感を見事に映画として昇華しているのも、素晴らしい作品として知られる理由の一つだと思います。

内容は非常にハードなものですが、その分最初から最後まで手に汗握る体験ができるでしょう。

作品紹介

監督紹介