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タクシー・ドライバー

この映画「タクシー・ドライバー」は1976年に制作され、アカデミー賞でも数多くの部門でノミネートされた有名な作品です。

この作品の背景にはベトナム戦争で疲弊した若者の苦悩などがあり、当時はセンセーショナルな話題として扱われていたものが題材になっています。

トラヴィス・ビックルは人種のるつぼといわれるニューヨークでタクシードライバーに就職。

それからというもの様々な人間の様子を観察し、社会に対して行き場の無い怒りを感じ始めるのです。

唯一信頼できる女性と思っていたベッツィーとの関係は壊れてしまい、裏切られたと感じたトラヴィスは段々と過激な思想を持つようになり、自らの計画を実行に移していく、というのが大まかなあらすじになります。

ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスが自宅の鏡に向かって「俺に話しかけてるのか?(You talkin' to me?)」と話しかけるシーンは有名で、人前では温厚なトラヴィスが高圧的な言い方で脅迫する場面を練習している、という狂気を感じると同時に非常に悲しくもあるシーンです。

この映画は1976年に制作されましたが、丁度その頃ベトナム戦争に対するデモも沈静化し、ハリウッド映画もより希望に満ちた映画が多く制作されるようになり、事実上この「タクシー・ドライバー」を最後にアメリカンニューシネマは終焉に向かっていくことになります。

現在でも強い支持を受けている映画であり、観ると必ず何か心に残る映画でもあるのでおすすめです。

作品紹介

監督紹介