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第三の男

今回紹介させていただく映画は、1949年制作のイギリス映画「第三の男」です。

「市民ケーン」で一躍世界的な俳優、映画監督して認知されたオーソン・ウェルズも出演しています。

この映画は1949年、つまり第二次世界大戦終戦後に制作された映画ということから、本編では第二次世界大戦後のオーストリアの首都ウィーンが舞台となっており、当時人気が最高潮だったフィルム・ノワールとして非常に評価が高い映画です。

フィルム・ノワールというジャンルの映画の起源はフランスにあり、「深夜の告白」「マルタの鷹」といった作品が評価されていくようになった影響で、批評家たちが好んで使用していた言葉でもあります。

フィルム・ノワールの特徴は白黒の画面を利用した閉塞感ただよう物語など、雰囲気も暗い映画が多いのが特徴です。

また、フィルム・ノワールの最も特徴的な部分として、男性を破滅させる女性が登場し、そういった女性の登場人物はファム・ファタール(運命の女性)と呼ばれています。

この映画「第三の男」はフィルム・ノワールの要素がすべて揃った手本のような映画です。

主人公ホリーの親友、ハリー・ライムの謎を解決するために奔走する姿、そして、そのハリー・ライムの恋人であるアンナと恋をしてしまうホリーの末路など、どれも見逃せない要素が詰まった傑作です。

作品紹介

監督紹介