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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

今回紹介させていただく映画は、2001年制作の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」です。

監督の級友でもあるオーウェン・ウィルソンが出演、共同脚本から制作まで行っており、ウェス・アンダーソン監督としては、この作品が日本で初めて公開された映画でもあります。

テネンバウム家の奇妙な家族を描いたコメディ映画ですが、家族の父親を演じているのは「フレンチ・コネクション」などで知られるジーン・ハックマン。

彼はこの後に数本映画に出演して俳優を引退してしまいますが、この映画では家族に振り回されつつも寂しい思いをしている父親を絶妙に演じ切っています。

ウェス・アンダーソンの独特な演出は、この「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」でもいかんなく発揮されており、脚本も思いついたことからまとめていったといいます。

登場人物の衣装がまったく変わらないといった点や、人物がこちらに向かって棒立ちのシーンなどが多く、監督はこれらを絵本のような世界にしたかたったと語っています。

テネンバウム家は一風変わった人物ばかりですが、それをどこか切なく、シュールに描いているのはこの監督ならではといえるでしょう。

劇中で使用されている楽曲などもセンスが発揮されており、選曲はこの映画の重要な要素として高く評価されています。
是非ご覧ください。

作品紹介

監督紹介