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イージー・ライダー

「イージー・ライダー」は、それまでの映画とは違った作りになっており、映画としての常識に当てはまっていないというのが特徴です。

代表的な部分では、この「イージー・ライダー」が制作されるまでのハリウッド映画というものは、作られた映画という事実を隠さなければいけない、つまりは隙が無い完全なフィクションにしなくてはいけなかったのです。

しかし、今回紹介する「イージー・ライダー」では、カメラで撮影しているという事実を隠さないかのようにレンズフレアが差し込んでいたりと、それまでの映画の常識をすべて壊してしまうようなものだったわけです。

主人公のワイアットとビリーはハーレー・ダビットソンでアメリカを旅するのですが、この旅は当時のアメリカの縮図のようになっています。

というのも、彼らが行き着く先はヒッピーのコミューンであったり、田舎町の保守的な人間であったりと当時のアメリカの人間やそれらの人間が抱えている問題に直面する、という内容です。

旅を続けていく中でも自分が当てはまる場所を見つけることができず、ひたすらにバイクを走らせる彼らの姿はどこか悲しげでもあります。

また、この映画では非常に著名な楽曲が多数使用されており、ステッペンウルフの「Born To Be Wild(ワイルドで行こう)」やザ・バンドのザ・ウエイトなどは若い方でも聞いたことがある人も多いでしょう。

この「イージー・ライダー」は時間も94分と短めであり、映像も音楽に合わせたPVのようになっているので、少し肩の力を抜きたいという人にもおすすめです。

作品紹介

監督紹介