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アルゴ

今回紹介させていただく映画は、2012年に制作されたベン・アフレック監督作品「アルゴ」です。

この「アルゴ」は非常に高い評価を受け、アカデミー賞作品賞を受賞しました。

実はこの作品はベン・アフレックの個人的な思いが込められており、作品賞の受賞という結果は彼が待ち望んでいたことでもあるのです。

「アルゴ」は、1979年頃に発生したイランアメリカ大使館人質事件を題材にしており、人質にとられたアメリカ人外交官を救出するべく奔走したCIAのトニー・メンデスを主人公として描いた映画であり、実際の事件を題材にするということで考証も細かい部分まで行われています。

ただ、ベン・アフレック演じるトニー・メンデスの人物性などはオリジナルの部分も多く、劇中で彼が妻と別居状態にあるといったことは事実ではありません。

これは、ベン・アフレック自身が業界から干されてどん底にいた経験をトニー・メンデスという実在の人物に当てはめているからです。

この映画でのトニー・メンデスはどん底から這い上がり、人質救出という目的を果たすために様々な手を講じて、史実通りに救出は成功します。

そして、この映画を制作したベン・アフレックも同じく俳優・監督として立ち直り、アカデミー賞作品賞受賞というハリウッド映画業界の一番の名誉を獲得することになるわけです。

「アルゴ」は、緊張感溢れるサスペンス映画でもありますが、同時にベン・アフレックにとっては、起死回生の作品でもあるということです。

彼の映画に込められた思いなどを知っておくと、この「アルゴ」はより楽しめるでしょう。

作品紹介

監督紹介