おすすめ洋画・名作入門! > スミス都へ行く

スミス都へ行く

今回は1939年に制作されたフランク・キャプラ監督作品、「スミス都へ行く」を紹介させていただきます。

かなり古めの映画ではありますが、今観てもまったく色あせない物語と個性豊かな登場人物は他の映画では絶対に真似できないもので、今でもフランク・キャプラが偉大といわれている理由でもあるのです。

主人公であるジェフ・スミス(ジェームズ・スチュアート)がひょんなことから政界に進出することになり、腐敗した政治家と率直なスミスが対決することになっていく、という物語。

フランク・キャプラの映画の特徴的な部分として、必ず希望がある側面が描かれている点があります。

後に発表することになる「素晴らしき哉、人生!」では視点を変え、人生そのものの素晴らしさを映画として描いています。

「スミス都へ行く」では、ボーイスカウト上がりの田舎の青年、スミスと政治の世界では当たり前の腐敗した政治家が対決することにより、古きよきアメリカというものをスミス自身が体現しているという構図になっています。

スミスの素直な性格は笑いの要素にも繋がっていて、コメディ調に、そして時に現実的な彼の成長を描いた物語でもあるわけです。

昔の映画だからという理由で敬遠してしまいがちですが、一度観るだけでも教訓になるような内容となっているので是非おすすめします。

作品紹介

監督紹介