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天才マックスの世界

今回紹介させていただくのは1998年に制作された、ウェス・アンダーソン監督の「天才マックスの世界」です。

この作品は日本ではあまり知られていないかと思いますが、実はコメディやロマンスの要素が詰め込まれ、シュールで切ない青春映画の傑作としてアメリカでは評価されています。

15歳の自称天才マックスによる学園生活を描いているわけですが、監督のセンスが発揮されたシュールな世界観で、他ではなかなか観られないコメディ映画になっています。

マックスの恋のライバルであるハーマン・ブルームをビル・マーレイが演じており、何気ない行動もすべてが笑いを誘うような人物。

出演者の演技はどれもこの映画に完璧に当てはまっており、独特の世界観を構築する手助けにもなっているといえるでしょう。

余談ですが、劇中に登場する高校は監督のウェス・アンダーソンが実際に通っていた高校を使っています。

ただ笑えるだけではなく、やはりどこか切ない物語でもあるのがポイントです。

後半には思春期のもどかしさなども垣間見え、ただのコメディ映画ではないということがわかるようになります。

オフビートなコメディ映画が観たいという方にはもちろんおすすめできますが、良質な青春映画としても楽しめる一本です。

作品紹介

監督紹介