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ドライヴ

今回紹介するのは2011年制作、デンマーク出身の映画監督であるニコラス・ウィンディング・レフンの代表的な作品となった「ドライヴ」という映画です。

ライアン・ゴズリングが演じるのはドライバーという人物で、自動車修理工場で働き、スタントマンとしても活躍しているが、夜は強盗を逃がすドライバーとして金を稼いでいるという男なのですが、本編では彼の名前が語られることはありません。

ドライバーは、同じアパートのアイリーン(キャリー・マリガン)という女性と恋に落ち、彼女の家族と関わっていく内に大きな事件に巻き込まれることになってしまいます。

ストーリーは非常に単純なものですが、演出や表現などが他の映画とは一味違うことで、今までにないような不思議な雰囲気を持つ映画に成り立っています。

オープニングシーンは今までにないようなカーチェイスシーンからはじまり、打ち込みの音楽をバックに夜景が映し出され、ピンクの文字でタイトルロゴが。

監督によれば、このシーンは80年代のトム・クルーズ主演映画「卒業白書」を参考にしているようです。

この「ドライヴ」は現代を舞台にしていますが、ドライバーの人物性など西部劇映画のような要素が多いのも特徴の一つです。

そういった意味でこの映画は「シェーン」と比較されることが多く、見方を変えてみれば舞台を現代のアメリカに移した西部劇映画ともいえるのではないでしょうか。

激しい映画のように思えるかもしれませんが、実際には静けさが強調されており、その独特の雰囲気で必ず印象に残る映画になると思います。

作品紹介

監督紹介