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おすすめ洋画・名作入門! > アフター・アワーズ
今回紹介する映画は、1985年に制作されたマーティン・スコセッシ監督の「アフター・アワーズ」です。
この映画は彼の映画監督としてのキャリアの中でも目立たない作品ですが、それには理由があるのです。
「タクシードライバー」や「レイジング・ブル」といった作品の成功で、好調な結果を残していた監督ですが、同時に彼が暖めていた企画がありました。
「最後の誘惑」という、キリストを題材にしつつも人間的な部分にスポットライトを当てるという、かなり変わった作品を撮ろうとしていましたが、企画が頓挫。
1988年に「最後の誘惑」は制作されることになりますが、この事実は当時にスコセッシ監督にとっては非常にショックな出来事だったようです。
そこで彼は一度、新たな気持ちでインディペンデント(自主制作)で映画を作ることを決め、制作されたのがこの「アフター・アワーズ」です。
最初、この映画の監督に希望されていたのが「チャーリーとチョコレート工場」などで知られる当時無名のティム・バートンだったのですが、結果的にスコセッシが監督を引き受けることになります。
元々は主演でもあるグリフィン・ダンが映画祭で見つけた脚本を元に企画していた映画でしたが、マーティン・スコセッシという名監督の登場は予想外だったようです。
内容はこじんまりとしていますが、奇妙で不気味な雰囲気は他の映画ではなかなか観れません。
実際に観なければこの映画の空気感を感じることはできませんので、是非一度はご覧になってください。