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おとなのけんか

今回紹介させていただく映画は、2011年制作の「おとなのけんか」です。

この映画でまず注目すべきなのは、ほぼ会話劇しか描かれていないという点で、映画本編も80分と非常にコンパクトにまとまったつくりになっています。

戯曲が原作になっていることから、映画的というよりは演劇的というような物語になっており、マンションの一室が舞台になっているのもポイントと言えます。

この映画で舞台になっているのはニューヨークですが、実際にはパリで撮影されています。

監督であるロマン・ポランスキーは、少女に対して淫らな行為をしたという疑いで裁判にかけられ、有罪判決を受けているという過去があるのです。

しかし、彼は保釈中に映画を撮影するという名目で海外へ逃亡し、それ以降はアメリカに入国していないため、今回の映画を撮影する際もパリで役者の演技を撮影し、別のスタッフがニューヨークで撮影した映像を合成して映画が完成しています。

この映画は子供の喧嘩がきっかけとなり、親同士の話し合いでなんとか折り合いをつけようとするも、次第にお互いの本心や正体が明らかになっていくにつれて、おとなのけんかに発展していくというコメディ映画です。

1時間程度で軽く楽しめますが、嫌にリアルな映画なので、笑いながらも怖がれる不思議な映画であるといえるかもしれません。

作品紹介

監督紹介