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ソーシャル・ネットワーク

今回紹介するのは2010年制作のアメリカ映画、フェイスブックを題材にして大きな話題になった「ソーシャル・ネットワーク」です。

映画自体はフェイスブックを扱っているのでインターネット上でも注目されていましたが、この映画は見方を変えれば21世紀版の「市民ケーン」なのです。

この「ソーシャル・ネットワーク」はフェイスブックが如何にして誕生したのか、という経緯というよりも、創設者であるマーク・ザッカーバーグの人物性を深く掘り下げていく物語が特徴的です。

彼は、この映画の中では少々社交性に欠ける天才型の人物として描かれているのですが、これはザッカーバーグがアスペルガー症候群なのではないか、という噂を元にして作られた設定です。

映画本編は恋人との会話のシーンで始まりますが、この会話で彼は相手の感情、表情などを読み取ることができず、結果的に予期していない失敗を引き起こしてしまいます。

新聞王ハーストをモデルにした「市民ケーン」と同じく、「ソーシャル・ネットワーク」は実在の人物、マーク・ザッカーバーグを悲劇の人物として描くことで個人的な事情にフォーカスした物語となっているのです。

映画はフェイスブックの誕生を描いていますが、あくまでザッカーバーグがフェイスブックを創設するまでの過程を詳しく描いたもので、彼が失ったものやそれと引き換えに得たものが物語のキーポイントです。

映画本編を鑑賞すれば必ず彼の振る舞いや言動なども、すべてラストシーンの描写によって理解できるので、是非ご覧ください。

作品紹介

監督紹介