おすすめ洋画・名作入門! > シティ・オブ・ゴッド

シティ・オブ・ゴッド

今回紹介させていただく映画は、2002年に制作されたブラジル映画「シティ・オブ・ゴッド」です。

監督のフェルナンド・メイレレスは、この作品によって一気に評価されるようになり、アカデミー賞では監督賞をはじめ多数の部門でノミネートされるなど、輝かしい功績を持つ映画なのです。

この映画では1960年代からおよそ20年ほどの歳月を描いており、非常に壮大なドラマに仕上がっているのが特徴的だといえるでしょう。

舞台となっているのはリオデジャネイロのファベーラ(貧困街)で、その街で強盗、麻薬や武器などで金を稼ぐ子供たちの姿を実話を交えながら描くという非常にショッキングな内容でもあります。

出演者は一部を除いてほぼ素人であり、事前に演技練習として撮られた映画があるほど、メイレレス監督はこの映画に対して思い入れが強かったようです。

長い時間をかけたことにより、結果として平均年齢の低い出演者の歴史に残る演技を撮ることができたのです。

この映画で注目して欲しいのは、主人公のブスカ・ペが周りに流されることなく、自分の本当に好きなカメラを手にして得た結果です。

暴力的な内容の映画にも関わらず、青春映画のような一面を覗かせるなど、今までになかったタイプの作品といえるでしょう。

作品紹介

監督紹介