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狼たちの午後

1976年に制作されたアメリカ映画、アル・パチーノ主演の「狼たちの午後」を紹介します。

この映画は1972年にニューヨークで発生した実際の銀行強盗事件をモデルにしており、アル・パチーノが主演に選ばれたのは背丈や見た目が似ていたからという説もあります。

真夏、猛暑の最中ニューヨークのブルックリンの小規模な銀行に三人の男が強盗を目的に店に押し入り、支店長、そして店内にいた一般人は事件に巻き込まれることに。

しかし、三人は手際も悪くトラブルが続き、目当ての金は無く、一人は逃げ出し、警官に囲まれソニーとサルの二人だけで銀行に立てこもるしか選択肢が無くなってしまう。

立て篭もりが長引くにつれて、数え切れないほどの警官に包囲され、民衆はソニー達を英雄として祭り上げ、マスコミが駆けつける事態にまで発展。

一方で、銀行内でも人質とソニー達との間に奇妙な友情のようなものが芽生え始める…。

「狼たちの午後(Dog Day Afternoon)」という題名がついていますが、原題の「Dog Day」というのは日本語では本来であれば「盛夏」という意味になる言葉です。

次第にソニーの素性や行動の意味が明らかになっていくに連れて、個人的な事情にフォーカスした物語へと変化していくのが特徴的な映画であり、ソニーとサルの友情関係にも注目して欲しいおすすめの傑作です。

作品紹介

監督紹介